[我が家の完搾乳育児]1日・1回の搾乳量、増やすコツは?
こんにちは。
今回は新生児期のぴよログ(育児記録用のアプリ)を振り返って、搾乳育児についてお伝えできればと思います。
「授乳」とひとくちに言えど、完母・混合・完ミでスタイルが大きく違ってきますよね。
ダブル育休中の我が家は、完母は完母でも、直母ではなく搾乳というスタイルを取っています↓
[我が家の完搾乳育児]大変すぎる!母乳育児の理想と現実 - トマくる育児日記
こんにちは。 日々うんち、おしっこ、おっぱいのことを考えていたら、あっという間に生後3週目に入っていました。切迫早産の入院50日間に比べたら、産...
Read more「搾乳育児」はあまり一般的ではないようで、調べても情報があまりなかったので、試行錯誤の日々でした。
直母だとスケールがない限り、1日に・1回に母乳はどれくらい出るのか?どれくらい飲むのか?というのは分からないですよね。
分からないのは分からないで不安ですが、「搾乳育児」で量が可視化されてしまうと、分かったら分かったでこの量で十分なのか?と不安になるもの。
搾乳量を増やすために実践したことと搾乳量の変化を紹介しますが、母乳の出は個人差が大きいと思うのでご参考までに!
[搾乳量を増やすコツ]
我が家では退院後(生後6日目)以降、完母でここまで来られています。
1ヶ月健診でも、1日平均50gほど体重増。
「江戸時代なら乳母になれる」と医師・助産師に驚かれたほど出が良くなりました(笑)
そこで乳母ではありませんが、余った搾母乳を早産児に届ける「母乳バンク」に登録しています。
(我が家もギリギリ早産でしたが、母乳は早産児にとって特にメリットがたくさんあります!)
しかし、何もしなくても最初から母乳が良く出るなんてことはなく、軌道に乗るまでは大変な思いをしてきました。
「直母信仰」が強いようで、産院でも搾乳のやり方についてはちゃんとは教えてもらえず、自分で色々調べて実践してきたことをまとめます。
※因みに、切迫早産だったので妊娠中のおっぱいマッサージは一切行っていません。
WHOの指針でも、「妊娠中のマッサージは必要ない」とされているようです。
・産後すぐは手で頻回搾乳
産後入院中は身体も疲れている時期ではありますが、できるだけ早くから頻回授乳or搾乳が大事ですね。
少なくとも3時間おきで、1日に8回以上と言われています。
また、この時期は搾乳機より、手で搾乳した方が搾乳量が多いそう。
手で搾乳するのは大変ですが、ここが頑張りどきです。
・〜1ヶ月は1日8回、その後も6時間は空けない
手での搾乳を続けるのはあまりに大変で、肩こりや腱鞘炎になりかねません。
長期に渡って搾乳生活を続けるのであれば、電動搾乳機が必須。我が家の必需品です↓
母乳分泌が確立する頃までは、1日8回以上の頻回搾乳が必要です。
その後も6時間空けてしまうと母乳量が減ってしまうと言われているので、1日5回以上は搾乳できると良いでしょう。
私の場合は、1ヶ月を過ぎてからは4時間おきの1日5〜6回に減らしましたが、母乳量はキープできています。
・電動搾乳機を使う時のポイント
手で搾乳するより楽に、たくさんの母乳を搾れる搾乳機ですが、使い方次第で更に搾乳量を増やすことができます。
ポイント3つ
①ダブルポンプ
②ハンズオンポンプ
③手でも搾乳
①ダブルポンプ
少々高価(1万円ほど)な電動搾乳機ですが、できれば2台用意すると良いです。
片乳ずつ搾乳するより、搾乳機2台で両胸同時に搾乳した方が搾乳量は多くなります。
搾乳量は増えるし、同時に搾乳すれば時短にもなるので一石二鳥。
②ハンズオンポンプ
ただ電動搾乳機に任せて搾乳するより、手で胸を圧迫しながら搾乳すると出が良くなります。
ただ、ダブルポンプで、かつハンズオンポンプをするには、搾乳機を手で胸にあてることができませんよね。
そこで、搾乳機をハンズフリーで固定できる搾乳ブラがあると便利です。
③手でも搾乳
電動搾乳機で搾乳後、更に手でも搾乳します。
もう搾り切ったと思っても、意外とまだ搾れるものです。
・休息も大事
頻回搾乳は大事ですが、搾乳量に囚われ過ぎてママがゆっくり休めないのも逆効果です。
しっかり睡眠と食事をとることも大事!
母乳を1日1L作るのに700kcalほど消費するとも言われていますしね。1ヶ月だと21,000kcalも!
そして出ていく分、こまめな水分補給も忘れずに。
[産後入院中]
生まれた日(生後0日目)が夜遅くだったので、生後1日目から授乳スタート。
初めは直母の練習&ミルク追加、3日目以降は手で搾乳したものを授乳→足りなければミルク追加でした。
初めは頑張っても1回の搾乳量が両胸10〜30ml。
これを赤ちゃんが泣いて起きる度に繰り返して、1日のトータルの搾乳量が100ml前後でした。
この時はまだ1日に飲ませるべき量には全然足りなくて、体重は減る一方。
手で頻回搾乳するのも本当に大変で…時間もかかるし腕も痛くなるしで、正直心が折れそうでした。
でも生後4日目からは胸も張るようになって、確実に母乳分泌が増えてきているのを実感しました。
退院日には1回で50mlとれたことも!
[退院後〜生後2週目]
これではやっていられないと、退院してからは電動搾乳機を使い始めました。
電動搾乳機のお陰で、退院した生後5日目には1日の搾乳量が200ml、生後6日目には400mlに!
それからは400mlだったのが500ml→600ml→700mlと、日を追うごとに増えてきて、生後10日目からは安定して1日に700〜800ml搾れるようになりました。
1回の搾乳量も増えてきました。
1回あたり両胸で80〜100mlで、これを1日8回〜10回というスタイルでした。
搾乳は常温で8時間、冷蔵庫で24時間保存できると言われています。
搾乳量が増えてきたので、前もって搾乳したものを冷蔵庫で保存しておいて、赤ちゃんが泣き出しそうなタイミングで温めて授乳するスタイルになりました。
まだ1回に飲める量は少なくて、1回50ml前後でした。
[生後3週目〜4週目]
1日に飲む量も搾乳量も安定してきて、軌道に乗ってきたかなと思っていたタイミングで「魔の3週目」がやってきました。
魔の3週目とは
生後2〜3週目に訪れると言われている「急成長期」のこと。
飲ませても飲ませても泣き止まないことから、おっぱいが足りないのでは?という「母乳不足感」に悩まされることも。
搾乳育児をしていると、この「魔の3週目」にグンと飲む量が増えたのがよく分かりました。
でもおっぱいは良くできているもので、出せば出すほど出も良くなって、飲む量に追いついてくれるんですよね。
頻回搾乳が大変なので、この頃には1日8回の搾乳に減らしていましたが、それでも1日に1200〜1300mlも搾れるようになっていました。
1回の搾乳で150〜200ml弱くらいですね。
1回に飲む量も増えて、1回100〜120mlを10セットくらい、という感じです。
飲む量が少ない日は搾母乳のストックが過剰になって、冷凍することも。
[生後1ヶ月〜]
この頃になると、飲む量は1日1100ml前後で落ち着いて、これ以上は増えなくなりました。
どうやらこのまま離乳食が始まる6ヶ月頃まで変わらないようです。
母乳分泌も確立されただろうということで、1ヶ月頃からは搾乳の回数を減らして4時間おきの6回に。
これでだいぶ搾乳の負担が軽くなりました。
回数を減らしても1回の搾乳量は増えて、1回あたり250ml前後。
これを1日6回で1500mlほど。
1ヶ月半からは更に回数を減らして1日5回に。
搾乳量が減ってしまったら6回に戻そうと思っていましたが杞憂で、1回300ml前後を1日5回で1500mlほどと、トータル量は変わりませんでした。
流石に余るので、余剰分は母乳バンク用に冷凍しています。
[参考]
以上、こんな感じで今まで来ていますが、上手くいっている例だと思うので、あくまでも一例です。
最後に参考になったサイトを紹介します。
一般社団法人 日本母乳バンク協会(*小さく生まれた赤ちゃんに 安心・安全なドナーミルクを提供するためのお願い*)
神奈川こどもNICU 早産児の育児応援サイト(おっぱいのこと)