「男性育休はいらない」と思っていた僕が育休1年取るまでのお話
こんにちは!トマト🍅です。
今回は(散々育休取得に駄々をこねていた)僕が育休を1年取ることになった経緯についてお話します。
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[男性育休のハードル]
男性育休って今結構話題ですが、当の男性の皆さんはどう思ってるでしょう。
僕は自分ごとになって初めて考え始めました。(そんなものですよね)
僕は当初は「男性が育休取る必要ある?」と思っていた側の人間でした。ましてや自分がmaxの1年取るなんて思ってもいませんでした。
働く男性なら大抵同じようなことを考えるかなと思いますが、理由は3つです。
育休を取りたくなかった理由
①キャリアを中断して同期に後れを取るのが嫌だから
②家族からも反対されたから
③実家や保育園に預ければ良いから
①キャリアを中断して同期に後れを取るのが嫌だから
当時の僕は会社で地位を築きたかったし、能力を認められたいと思っていました。
そこにアイデンティティがあったし、今までもそうやって生きてきました。それが「男らしさ」というのでしょうか、1番自然だと感じていました。
その道の先に「くるみ🐿️に認められる自分」がいるって信じ込んでいたんです。
だから、最初くるみ🐿️から育休の話が出た時は「なんて理不尽な!」と思いました。
だって、僕が想像してた頑張る形となんか違うからです。
②家族からも反対されたから
僕のうちは母が専業主婦で父がサラリーマンでした。近くに住んでいる祖母の助けを得ながら、僕と妹を育ててもらいました。
育休を考え始めたとき、両親にも祖母にも意見を聞いたことがあります。
結果は大ブーイング!
「男は育児に要らん、働いてろ!」
みたいな意見で突っ返されました。(戦力にならないのなら)「家にずっといられるより外にいてもらった方が気が楽」という意見もありました。
③実家や保育園に預ければ良いから
自分がわざわざ育休を取らなくても、日中預かってもらって仕事をすればいい。
それが「普通」だと思っていました。
この理由を読んで皆さんはどう思うでしょうか。僕はこの考え、割と一般的なものだと思います。
[考え方の変化]
でも、僕が結婚した人は全然違った考え方の持ち主でした。そして夫婦の関係も、僕の両親の形とは大きく違いました。
考え方が変わったワケ
①男だろうと女だろうと
②求められていなかった「大黒柱」としての役割
③ただ2人で育児を楽しみたいだけ
④仕事への価値観の変化
①男だろうと女だろうと
くるみ🐿️は「一緒に育休を取って育てるべき」だと言いました。
「なぜ私1人に押しつけれられなければならないのか」、「2人で産んで育てるではないのか」と。(くるみ🐿️は現在夕方〜夜にかけての勤務なので、保育園に預けたとて、今まで通り働くことはできません)
今考えると間違いなく正論です。
自分ばかりキャリアが〜同期が〜と文句を言っていたけれど、
「世の女性達はこの理不尽をさも当然のように叩きつけられているのでは?」
と、自分の立場になってみてやっと気付きました。(遅いですよね、すみません…想像力のなさが恥ずかしい)
②求められていなかった「大黒柱」としての役割
もう1つ、僕達夫婦の関係で特徴的なこと。それはくるみ🐿️の方が圧倒的に優秀な点です。
色々なアイデアが浮かんできては挑戦するし、お金を稼ぐ能力も高いです。
一方の僕はただの新卒サラリーマンです。
この先真面目に働く気ではいますが、仮に僕とくるみとでどちらが育児や家事に専念しなければいけない状態になったとして、どちらがいいのかなんて質問は愚問です。
僕はこれまで父のようにサラリーマンとして家族を養うようなイメージで生きてきたけれど、我が家はそれがあんまり求められていない世界でした。(あんまりどころか全然かも!)
こう思ってから僕は考えが変わりました。なぜ僕は自分勝手な理由で(特別な能力がある訳でも、具体的な目標がある訳でもないのに!)育休を拒否してくるみ🐿️に押し付けようとしてたんだろうと思い直しました。
③ただ2人で育児を楽しみたいだけ
この話、決してくるみ🐿️が僕に何かを押し付けようとしているのではありません。
ただ育児をするなら、「育休」という恵まれた制度を使って一緒に楽しんでやっていこうと言ってくれただけのことなんです。
それを理不尽と感じたのは、本当に本当に、今まで積み上げてきた偏見のメガネのせいでした。
その時くらいから育児を自分ごとで考えられるようになった気がします。
小さい時からなるべく一緒にいたいなとか、一緒にこんなことがしたいなとか。僕にとって1番大事なことは、家族で仲良く暮らしていくことです。
今回の育休論争は、自分の価値基準を再認識するきっかけでもありました。
まあでも、まずですよ。育児って大変ですよね。
「産後の恨みは一生忘れない」
なんて聞きますが、体験談を見ていても超ハードですよね。
絶対に絶対に、ワンオペより2人体制の方がいいに決まっているんです。(その後の夫婦の関係性にとっても)
幸い、同棲中に当時大学生だった僕が家事を習得したこともあって、我が家はダブル主婦(夫)体制です。
「戦力にならないのならいない方が楽」ということにもならないので、これも結構大事なことかなと思います。
あと、自分の子供が小さくてずっと助けを必要としてくれてる期間はすごく短いですよね。
可愛い時期に朝晩の少ししか子供といられないのは辛すぎじゃないですか?僕だってできることなら仕事に追われないで育児楽しみたい!(まだ始まってないので、実際育児に追われている1年後に同じことを言っていられる余裕があるかは未だ不明ですが)
④仕事への価値観の変化
余談ですが、180°考えが変わったのは、一旦会社から離れる期間があったことが大きいです。
長くなるので詳しくは別の記事にしますが、今年、僕の母の急逝をきっかけに夫婦で3ヶ月間の介護休業を取得しました。(育休の介護バージョンのようなものです)
![【FP監修】夫婦で介護休業を3ヶ月取ってみた[意外と使える制度] - トマくる育児日記](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgy7mO71GEQHL-OV6T2pL_6rid1V9CLZdv3Rfnk5CCVG1grG0ku4eYkCv1G4QSX82rLD5UyT5WWyMFd-rEvDGccYr7jOoVbewIPThpEb8mGRH71Ediz8xOTYKFHQLP1CkbtUKTMLgGGvPLZSqFy1UOORLvFTV9GovtBuhWL4-QIj41Dr2MNVqIpeXXaKi5E/s1600-rw/IMG_1490.png)
【FP監修】夫婦で介護休業を3ヶ月取ってみた[意外と使える制度] - トマくる育児日記
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Read more毎日会社に通っていたときは、どうしても仕事が生活の中心になっていました。
会社で働いていればとりあえず給料がもらえるという安心感もありますし。
でも一旦仕事から離れた生活に戻ってみたら、「仕事」や「お金」への比重が今までよりも軽くなりました。何のために仕事をしているかと言ったら生活のためで、「生きていければいい」くらいに思えたからです。
そして実家の近くに住んでいるけれど、一番頼りにしてた母は亡くなってしまいました。(母は保育士でした)
「夫婦で育児をしていかなくては」という自覚も芽生えた気がします。
[会社での反応]
あくまで所詮入社2年目の下っ端の僕のケースです。
僕がいるかいないかは会社にとって大きな問題じゃありません。(多分)
上司に育休取得の相談をしたら、「どうぞ」って快諾してもらえました。(育児休業給付金の独自の上乗せもあるし、すごく理解のある会社で大変助かっております)
でも、晩婚化の時代。管理職で子供が生まれる方だって多いですよね。
僕が休むのとは訳が違うと思います。生活環境にもよりますよね。子供の面倒を見てくれる人が他にもいるって方もいらっしゃると思いますし。
育休中はどうしても手取りとしては減る形になるので(特に6ヶ月経過以降は50%に…)、それでは生活が回らないって方もいますよね。
望んで望んでやっとついた職業で、少しでも休んでなんかいられない!って方も。
パッと思いつくのはこれくらいですが、全然もっと多種多様な状況がそれぞれのご家庭にあることと思います。
だから別に、男性が育休をmaxで取得することが絶対善、だとか思っている訳ではないですよ、本当に。
たまたま僕のパターンで、育休取得が理にかなってたってだけの話です。
だから、あんまり参考にならないかもしれないですよね。育休が終わった後にどんな生活になるかも未定なので、とりあえずもらえるものはもらえるだけもらっとけ、という感覚です。
ただ子供を産むなら、
育休も当然の選択肢に入っていてほしい
と思うくらいです。実際会社で僕が赤ちゃんできたことを同僚に報告しても、「育休取るの?」と聞いてくれた人は1人だけでした。
期間も自由ですし、皆さん必要なだけ、できるだけ取れたらいいなと思います。
まあ、色々問題はありそうなんですけどね。育児休業給付金が入金されるまですごく時間がかかるとかも聞きますし…実際どうなるのかはまたおいおい、実況していきますね!